٭❀*桜見て思ゆるを つらつらと書き連ねる٭❀*

今週のお題は、「桜」らしく。

近所の桜咲くを見て思ゆるをつらつらと書き連ねる

 

人、お花見す

 

咲きぬる花を眺め、お花見す

 

枯れた木を見てお花見することなかれ

満開を美しと捉え

花がなきことを 時期早々と嘆く

 

これ人生のことかな

 

人は満開を渇望し

時には他を蹴落としてでも

天に向けて枝を伸ばしつづける

 

土に種を落とされれば まだ芽が出ぬと嘆き

根を張り芽が出れば まだ背が低いと嘆き

時重ね背が伸びれば まだ花が咲かずと嘆き

やがて花が咲けば 満開でないと嘆き

満開であるのに 隣の桜と比べて嘆き

嘆いているうちに散り始めると もったいないことをしたと時の流れを憎み 己の欲の悍ましさに気づかず嘆く

枯れ果てるきはにて漸く 己の渇望したもののいかに脆いかに気づき

望むものはだいたいが すでに手にしているか

もしくは手にできるはずのないものか

だと気づく

 

あぁ、人とはなんと哀れで醜く腹黒く

なんと儚く美しいものであろうか

 

この世に生を受け

種を落とされ 根を張り

土と結び 栄養を育み

顔を出し 空気をめいいっぱい吸い込み

ぐんぐんと 枝を伸ばし

まっすぐに伸びるよう 周囲と支え合い

花を咲かせ やがて散ってゆく

 

その過程全てが

生きる

といふことであり

 

全て 慈しむに値する

尊いことである

 

ただ生きている

私たちは

ただ生きている

 

その「ただ」の中に

どれほどの意味があるのか

 

血が通う枝 拍動がしっかりと幹をたたき

今日も 今この瞬間も

生きているといふ奇跡に

気づかずに死ぬことは

いかに尊ぶべきことであるか

 

木を見るな 森を見よ

枝に囚われるな 幹を慈しめ

 

私から言えることはこれぐらいであり

私自身 桜を見るまで気づかなんだ

 

あぁ、人はなんと 残酷で 非道で 哀れで 醜く

 

それでいて こんなにも 美しいものかな。f:id:takechannelnel:20190405112017j:image
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